相続税の税務調査の概要
税務調査とは、提出された申告書の内容に誤りがないか、帳簿などを調べて確認することです。
相続税の税務調査は、法人税・所得税等とは違い、被相続人にとって一生のうちに一度しか経験しません。
もし、税務調査が行われなかったら、仮に課税漏れがあったとしても、永遠に把握されません。
「そんなことではいけない!」
ということで、相続税の税務調査は所得税・法人税などの税務調査と比べて、高い確率で実施されています。
また、基本的に調査を拒否することはできません。
国税調査官には「質問検査権」という強い権限が与えられており、納税者が求められた書類の提出を拒否したり、嘘をついた場合には、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。
相続税の税務調査において、最も注意しておきたいのは「現金・預貯金等」。
現金預金は、誰でも簡単に操作でき、存在そのものを容易に隠すことができます。
通帳を隠したり、お金を引き出して残高を少なくしても、はっきり言って無駄です。
それは、税務署が金融機関へ直接問い合わせを行うことできるからです。
「口座の入出金の動き」
「振り込み」
「伝票の筆跡を照合し誰が取り引きを行ったか」
スミからスミまで調べ上げられます。
預貯金を隠すため、現金引き出しをしたとしても、必ず履歴が残ります。
その履歴をたどられると、必ず見つかってしまうという訳。
お金を隠すのも簡単じゃありません!
また、オンラインでの顧客管理が進み、税務署が必要とする情報を即座に収集できるようになっています。
下手な事は考えない方が無難ですよ。
2014年12月11日 10:11 AM|相続税