相続で揉めるケース③ 長男が自分の望みどおりに財産を貰おうとする
一昔前までは、長男が親の面倒を最後までみて、資産の大半を相続する「家督相続」が当たり前でした。
長男は家を出て親の面倒を見ていないにもかかわらず、
「遺産の分割は、長男である自分中心に分けるのが当然だ!」という思いがちです。
長男が「俺に任せておけば大丈夫。お前は口を挟まなくていい!」と言い、妹に親の財産を教えようとせず、一方「財産を貰う権利は同じように自分たちにもある!」と主張する妹との間でトラブルに発展していきます。
「相続でもらえるものは、何でも貰いたい!」と考える人が増え、民法で定められた「法定相続分」の均等相続を兄弟が主張するケースが増えています。
また、親の銀行口座の入出金履歴を調べてみると、には数千万円、時には数億円単位で引き出されていたというケースもトラブルの元です。
使い道を探ると、同居する子供の不動産購入資金だったり、事業の損失補てんに充てていたり・・・、
こんな事実が親の死亡後に明らかになったら、100%トラブルに発展するでしょう。
では、どうすればよいのでしょうか?
それは、相続が発生する前に財産を「見える化」して相続財産を明らかにした後、相続税を計算。
その結果をもとに相続人全員で話し合いの場を持ち、対策を考える。
このような手順を、親が健在な内に進めておくことが理想的でしょう。
家族間のコミュニケーションが一番大事だと言えますね。
2014年9月4日 8:31 AM|相続